【日本→タンザニア #3】人生初めてのインドはハプニングの連続だった。

【日本→タンザニア#2】にてシンガポールを出発したが、機内では特に面白いことはなかったのでインドに到着。

いや、道中とても星が綺麗だったのだが、当然ながらスマホの写真に収まるわけもなく、アウラを感じてプラネタリウム顔負けの星空を拝んできた。


さて、無事にインドにも到着したので、まずはビザを受け取らないといけない。
今回は日本でインドのトランジットビザを取得する時間がなかったため、eVISAという制度を用いた。
詳しくはググってほしいのだが、簡単に説明すると、

  1. 日本にいる間にウェブ上で必要事項を記入して申請
  2. クレジットカードまたは振込にて支払いを済ませる
  3. インド大使館からeVISA取得許可の証明書がPDFにてメールで届く
  4. それを印刷して現地に持っていく
  5. 入国審査時に生体認証(指紋採取)と顔認証(顔写真撮影)を済ませて判子でのVISAを受け取る

という流れだ。

インドのビザは手続きが非常に面倒であると良く聞くし、実際eVISAのほうが料金も安かった。
何より在日インド大使館に通いパスポートを預けて取得する手間が無かったので、eVISAがおすすめである。
ただし普通のVISAより有効期間が短いので注意が必要。


入国審査に進むと、「eVISA」とどデカく書かれた看板のあるカウンターを発見。
先客のアジア人(多分日本人?)の女性が手続きをしていたのだが、しばらく待っていると違う係員にその女性は連れていかれ、僕の番がきた。
はて、生体認証と顔認証は専用の場所があるのだな。と考えながらeVISAチャレンジ開始!

まずはプリントアウトしてきた証明書とパスポートを提示する。
「なんでインドに来た?」当然聞かれるであろう質問をされる。
トランジットだ、と告げると「なんで一回出国?なんでトランジットビザ取ってないの?」と色々聞かれたが、eTICKETを見せるとOKをもらえた。チョロいなw

そのまま手元の機械に指を乗せろと言われ、乗せると指紋を取られた。
あれ?そのままカウンターで生体認証しちゃうの?
カウンター脇にあるカメラを見ろと言われて写真も撮られる。
一体前に並んでいた女性はどこへ連れていかれたのか…

というわけで無事にeVISAを取得した。
後から調べてみると、eVISAで難航して数時間足止めを食らう人もいるらしい。
と考えてみると運が良かった。
3時間しかない中、少しでも足止めを食らうと便に乗り遅れるところだった。
トランジットが目的だからすぐにVISAをもらえたのではないかとも感じるが。

何がともあれ、eVISAをクリアしたので手荷物検査へ移る。
他の場所ならカバンから液体物やPCや小銭を出せと言われるのに、そのまま通せとの指令を受けた。
ゲートもそのまま通れと言われ、案の定、ポケットの携帯で音がなる。

携帯を通し直そうか?というジェスチャーを投げると、問題ない、進め。とのこと。
なんて適当なんだ。ハイデラバードの入国手荷物検査。
まあ出国できてるってことは入国も問題ないっしょの精神なのかな。
いいや、預け入れ荷物がロストしてなければそれでいい。

キャリーバッグを無事に入手したところで、いざ、インドへ入国🇮🇳


まずは #airport投稿おじさん
あれ、自撮りおじさんだっけ?まあそんなことはどうでもいい。
自撮りに苦戦していると、通りすがりの子連れお姉さんが撮ってくれるというので甘えたまでである。


入国ゲートの出口に、こんな露店があった。

帰還者へ送るための花束を売っているのだろう。
なんてお洒落な。エモい。
インド、良いな。と素直に思った。


さて、せっかくインドに入国したんだから、正直街を見たいという気持ちはあった。
が、フライトまで残り2時間を切っているということと、もう夜であることから諦めざるを得ない。


ーーーチェックインをしようかな。

タクシーの客引きがめっちゃおる中、そのまま再度空港へ。
ハイデラバードは、空港内に入るだけでeTICKETを見せないといけないらしい。
しかも軍人よ。空港入り口の管理は軍人が行なっていて驚いた。
よっぽど治安対策をしているんだろうなあ。

入り口の軍人のお姉さんにeTICKETを見せると、少し驚いた様子で身分証を見せろと言ってきた。
パスポートを提示して待つも、中々通してくれないしお姉さんは少し強張った顔をしている。

ーーーなぜだ。なぜ後から来た人は通すのに。ワンチャンこのまま尋問室へ連れていかれるのでは。

そう思って辺りをよく見ると、ここはstaff専用の入り口ではないか。
そりゃ驚かれるわ。
入り口のお姉さんには「入り口を間違えた、申し訳ない」と伝えるも、お姉さんはプライドが高いのか、必死にeTICKETを睨んでブツブツ唱えている。

5分ほどして、ようやく通してくれた。
こんなに空港自体に入るのが大変だったのは生まれて初めてだ。
軍人のお姉さん、ごめんなさい。


空港内は、人 人 人。
イメージ通りのインドすげーーーー!と思いつつ、チェックインカウンターに並ぶ。
が、一向に進まない。
列の前の方には金持ち石油王みたいな人がわんさかいるわけで。
頼むから金持ちはLCC使うなよ〜〜〜とか冗談を心の中で叫びながら10分ほど待っていた。

すると、スーツを着た空港の従業員らしき人がこちらにやって来て、胡散臭い笑顔でeTICKETとパスポートを見せろという。
「何こいつ?怖すぎやん…え、良いんかな見せて」
と思うも、列は進まないので見せる他ない。
注意深く持ち逃げされないように見張っていると、なんということか、ディズニーランドのファストパスを使ったかのように先頭に通してくれたではないか。ええんかよ。
疑ってごめんな、胡散臭いお兄さん。

チェックイン自体はeTICKETとパスポートを提示するだけだったので、無事にザンジバルで会おうなとキャリーバッグに別れを告げ、一瞬で終了した。

OK。これで無事にザンジバルまで行けるぞ。



それにしてもWiFiがさっぱり使えない。
シンガポールではパスポート認証でWiFiのIDを発行できたのだが、インドではその方法も分からない。
早く諸々の出来事をTwitterで発信したいのに…!


出国のため税関と手荷物検査の列に並ぶ。
にしてもインド人、めっちゃ列を抜かしてくる。
百貨店のバーゲンかのように、次へ次へとせめぎ合う。
抜かされそうになって睨みつけると、お得意の胡散臭い笑顔を返してくる。

前後の距離は近い。ほぼゼロ距離なんじゃないか?これ。
手荷物の中身は擦られないか心配やし、そっちにばかり気を取られているとすぐに列を抜かされる。
結局1.5倍くらいの時間を並び、税関にたどり着く。

前に並んでいた人が5分ほど質問責めを食らっていたので、何を聞かれるのかと身構えていたが、僕は一言も聞かれずに通してくれた。
強すぎるぞ、JAPAN PASSPORT。
手荷物検査では謎に3回くらいやり直しを食らったが、特に何も没収されることなく通ることができた。


WiFiを繋ぎたいので、広告を見つけてメモがわりに写真を撮る。

これ今見て思ったけど、GMRデスクに行くと良かったのか。
そのときは気付かず、結局WiFiは使えないままだった。


喉が渇き、何か飲みたいと思い周辺を散策。
しかし、自動販売機もショップも米ドルが使えないと言う。
残念ながらカレー屋も無い。

米ドルが使えない国際空港、あかんでしょ…と歩き回り、ようやく1店舗だけ米ドルが使えるお店を見つけた。
喜んでレッドブルと水を購入。
お釣りはインドの紙幣しか無いと言われたが、こちらにとってもその方が面白くて良い。

搭乗口の近くに戻ると、自動販売機に2種類の水があることに気付いた。
どれどれ、と見ると、先程40ルピーで買った水が20ルピーで売っている。
海外で初めてぼったくられたのか!と少し嬉しくなってしまった。

そんなわけで無事に搭乗し、インドを飛び立つことができた。
なんて密度の濃い3時間だったことか。
もうしばらくインドは良いや…と思いながら次の目的地、オマーンに向かうのであった。