【日本→タンザニア #5】赤道を越えて待ち焦がれた地へ。ザンジバル到着。

手荷物検査を経て搭乗待合室に向かうと、まず目に飛び込んできたのはたくさんのヨーロッパ人。


ーーー驚いた。
いや、ザンジバルを訪れる観光客の多くはヨーロッパ人だと知ってはいたのだが。

KIX-SIN:ほぼ10割日本人
SIN-HYD:ほぼ10割インド人
HYD-MCT:インド人5割、中東系5割

くらいの比率だったので、ほぼ10割ヨーロッパ人という搭乗客を目の当たりにすれば、やはり驚くものである。


同時に少し安心感も覚えた。
これはなぜだろうか。
あまり関わったことのないインド人や中東系の人々に比べ、バカンスに行く前のヨーロッパ人の方が安心できるということだろうか。

単なる先入観と偏見が生んだその安心感と、遂に次はザンジバルだという高揚感が、僕の心持ちを向上させる。
24時間以上乗り継ぎを繰り返して募った、無意識のうちに感じていた疲れが一気に吹き飛ぶ気がした。


ーーーさあ、行こう。


隣は20代後半くらいのカップル。新婚さんかもしれない。
今回の便では会話することは無さそうだな、と直感した。

フライト開始して2時間ほど経ち、再び機内食の時間がやってきた。

うん、美味い。
今度は左手の掌も熱くないし。
Oman Air 好きやわ。

ふと外の景色を見ると、広大な砂漠が広がっていた。
初めて見る砂漠、それは岩砂漠だったが、圧倒されたという言葉が適当である景観だった。
残念ながら隣カップルのお姉さんが窓にもたれかかって睡眠中だったので、写真を撮ることはできなかった。

実はモニターが付いているのもOman Air の良さで、scootには付いていなかった。
現在地がわかる機能が好きなのもあり、ずっと外と見比べて眺めていられた。


そして、遂に。
初めて南半球に渡るときがやってきた。


別に赤道を越えたから何だということもないのだが、こみ上げる感動は特別なもの。
「本当に赤道上に赤い道は無いんや!」
そんな当たり前なことに微笑みながら、外の景色をなんとか一枚。

ほぼ赤道上から撮ったアフリカ東海岸である。おそらくケニア辺り。




間も無く、29時間のフライトは終わりを迎えた。

着いた〜〜〜〜〜〜〜!!!!!ザンジバル着いた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

天気も良く、最高の気分だ。
地味に階段から飛行機を降りたのも初めてだったりする。

空港は「本当に国際空港か?」というほど小さく、そしてアフリカの島に来たのだと実感する。

キャリーバッグも無事に確保でき、空港を出る。
そこには一面のアフリカが広がっている。
意味わかんねえ。本当に来てしまった。HAHAHA!

すぐに受け入れ先のSimonと合流でき、タクシーで職場兼宿泊場所のゲストハウスへ向かう。
車内では「アフリカは暑いだろう」と笑って聞かれたが、渡航時期の日本は名古屋で41度を観測するなど超灼熱時期。なので笑ってThe same maybe. と答えておいた。
初対面でいきなりアフリカの面子を潰してはいけない。


宿に到着。借りるドミトリーベッドへ荷物を置きに行く。

いい感じ!綺麗し!


早速SIMカードと虫除けを買いたいとお願いし、ストーンタウンを案内してもらう。


一つひとつが見たことのない景色。
そんな当たり前のことでニヤニヤが止まらない。
Simonも初対面のアジア人が高揚しているのを見て、子供を見るかのような目で笑っている。


SIMカードはhalotelという会社のものに。
路上でぱぱっと入れてもらい、7000TZS。およそ337円。安い……
趣味に近いポケモンGOも正常に起動したので心配事もない。


ふとSimonに「腹は減っていないか」と聞かれた。
朝から2つの機内食を食って正直あまり減ってはいなかったが、それよりも現地のご飯を食べてみたさに「食べたい」と答えた。
Rice,or not ? と聞かれ、米があるのか!と瞬時にrice!

見ての通り定食風のランチが出てきた。
米と、なにかの魚の塩焼きと、大量の漬物的な葉っぱと、豆のスープと、米にかけるオレンジ色の液体。
うおお…遂に食うぞ。


期待せずに食べてみると、全然いける。あれ?思ってたより美味しい。
想像が悪い方向に先走っていた分、普通に楽しんで食べることができた。


晩飯はナイトマーケットに行こう。そう言われる。
ストーンタウンでは毎晩ナイトマーケットがある。
楽しみだ。そう思いながらザンジバルでの初めての飯を完食した。